2022/12/01

お知らせ

吉見 螢石 書と陶の融合展

12月3日(土) 〜 7日(水) 作家在廊 3日(土)4日(日)

書、そして陶芸の道へ 幼い頃から書を親しみ、個展の開催を中心とした活動を行ってきました。 1990年、ふとしたことから、やきものに出会いました。 轆轤(ろくろ)を挽くたびに心からふつふつと湧いてくる熱情を感じ、やきものの魅力に取りつかれ、昼夜問わず陶芸に没頭するようになりました。そして、自分が納得できるものができ始めた頃、何か足りない、もっと私らしさを表現できるやり方があるのではないかと思うように…。 やがて、そこには体に馴染んだ「字」が自ずとありました。これが吉見螢石のオリジナル作品が生まれたきっかけです。 現在では、キャンバスを土で作り、そこに揮毫したのち焼成した「書陶額」など、書と陶の融合した作品創りに力を注いでいます。 地元、泉州の土にこだわった「須恵器」への想い 陶芸に出会ってから、織部、粉引、鉄絵等、様々な作品創りを行っていますが、その中でも、最も私が心を注いでいるのが「須恵器」です。 須恵器は、古代から中世にかけて生まれた日本の代表的な焼物。 微妙な色味や媚びない佇まいなど、私が須恵器に感じる魅力は、すなわち焼き物が本来持っている奥深さと美しさだと思います。 情熱のほとばしりを示す手段を、須恵器という地元発祥のやきものに見い出し、さらにオリジナリティあふれる表現を追い求めて対峙しています。                                                            吉見螢石