鍋島緞通 織ものがたり
とき 4月6日(土)〜10日(水)
ところ おかやギャラリー
ご説明 織元 木下 真 氏
木下真氏が代表を務められる(株)織ものがたりは、佐賀県伝統的地場産品「鍋島緞通」を制作されています。期間中は木下氏がご説明させていただきます。是非、ご来場ください。
“有明干拓地の木綿”と“ユーラシア大陸の絨毯”が出会い、300年間伝え続けられた「鍋島緞通」。その始まりは元禄時代にさかのぼります。 肥前国佐賀郡扇町で農業を営む、古賀清右衛門は彼の使用人の中に、かつて外国に漂着して敷物の織り方を習ったという者がおり、清右衛門は、試しに彼に織らせてみると何ともこれが美しく、その美しさに心奪われた清右衛門は、自ら彼に学び、その技術を習得します。その後、十二軒に織り方を伝授したと云われています。鍋島緞通の美しさに魅せられた佐賀藩三代藩主・鍋島綱茂公は、古賀清右衛門に扶持米を賜り家業として技術を伝えさせ、幕府将軍家への献上品とし、民間への売買を禁じました。江戸前期から鍋島藩は、有明海を次々と埋め立て、木綿を植えることにより干拓地の耕地化を進めました。そこで栽培された綿の品質が良かった為、藩御用の鍋島緞通に採用されることとなったのです。