立ち上がる輪島 輪島きりもと作品展
時 10月26日(土)〜30日(水)
於 おかやギャラリー
ギャラリートーク
桐本泰一氏を囲んでお話を伺います
10月26日(土)午後2時半〜3時頃 「作品解説・輪島の今とこれから」
桐本氏は26日(土)、27日(日)会場にお見えです
———ごあいさつ———
この度は島根で初めての企画をさせていただきます。 今年の元旦、能登半島地震に見舞われ、自宅は全壊、本町家屋は全焼、倉庫3カ所の中はぐちゃぐちゃ・・・・ 輪島工房と漆のスタジオ・本店の建物は無事でしたが、やはり中身はぐちゃぐちゃに・・・・ 職人さんすべてが被災して、家族とサポートに来ていただいた長男の友人たちと3ヶ月かけて整理整頓、修理などを行い、4月から5月にかけて職人さんが復帰、6月からは稼働率70〜80%となっております。 いつまでも被災者、被害者ではなく、一歩前を見て進み出しております。時間は必要ですが、これまで以上の質をもとめたモノづくりを進めて参ります。「今の輪島キリモト」をご覧ください。よろしくお願いいたします。 桐本泰一
いつもの暮らしの中に「木と漆」を そんな想いを様々なかたちにして
石川県輪島にて、200年以上「木と漆」の仕事に携わってきた桐本家。江戸時代後期から明治・大正にかけては輪島漆器製造販売を営み、昭和の初めに木を刳ることを得意とする「朴木地屋・桐本木工所」に転業。 六代目・俊兵衛は、特殊漆器木地をはじめ、家具全般をも手掛ける設備を整えました。七代目・泰一は、大学でプロダクトデザインを専攻、企業でオフィスプランニングに携わった後、輪島に帰郷。朴木地業の弟子修行を経て、漆器造形デザイン提案、器や家具、建築内装などの創作をはじめました。 平成27年 商号を「輪島キリモト」とし、木地業を生業にしながら、多くの力ある職人さん達と一緒に、木工製品や漆の器、小物、家具、建築内装材に至るまで、木と漆が今に暮らしにとけ込むようなモノ作りに挑戦し続けています。
桐本泰一略歴
1962年 石川県輪島市に生まれる 1985年 筑波大学芸術専門学群生産デザインコース卒業 1985年 コクヨ(株)意匠設計部入社 1987年 輪島朴木地工芸 桐本木工所入社 2001年 「石川県デザイン賞」受賞(石川県デザインセンター) 2003年 「石川TOYP大賞」受賞((社)日本青年会議所北陸信越地区石川ブロック協議会) 2004年 三越日本橋本店5階・和のコーナー「J.スピリッツ」に「輪島キリモト」出店 2005年 「いつものうるし」(監修/ラトルズ刊)出版 2006年 「小福皿シリーズ」が「グッドデザイン賞・商品デザイン部門」を受賞 2007年 「漆の名刺入れ」が「グッドデザイン賞・商品デザイン部門」を受賞 2007年 「漆の蒔地シリーズ」が「新日本様式」100選に選定 2008年 桐本木工所が「元気なモノ作り中小企業300社」に選定(中小企業庁) 2013年 「傷付きにくい漆器コレクション」が第一回ソーシャルプロダクト・アワード受賞 2015年 桐本木工所・桐本俊兵衛の業務を引き継ぎ、商号を輪島キリモトとして代表に就任 2015年 第二回三井ゴールデン匠賞グランプリ受賞(三井広報委員会) 2022年 輪島工房に隣接してデジタル店舗「漆のスタジオ」開設