甦る輪島 箱瀬淳一作品展
とき 6月28日(土)〜7月2日(水)
於 おかやギャラリー
弊店ギャラリーで二年ぶりになる箱瀬淳一氏の個展です。図らずも家庭画報の6月号に10ページにわたる箱瀬氏の特集が組まれていました。
一昨年の能登を襲った地震で、ご自宅はもとより、大切な工房や作品、さらに制作中の多くの仕掛かり作品を一瞬のうちに失われた箱瀬氏の胸中は如何だったことでしょう。
一年半、漸く弊店ギャラリーでの恒例の個展に向けて制作を進められると同時に、家庭画報の特集にも取り上げられるまでになられたことに、心からお喜び申しあげる次第です。
————-以下家庭画報からの抜粋
震災がなければもちろんよかったけれど、伝統の旧弊な部分がリセットされる、そんな節目にできる契機になれば、と箱瀬さんは考えます。「うちも含め、これからまた新しいものを作ることができるわけですから」
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倒壊した仕事場である工房の蔵や古民家から、蒔絵につかう金粉や蒔絵筆も救い出され、貴重な木地も決死の救出劇の末に取り出され、さらに避難していた工房の職人たちも戻りつつあります。箱瀬工房は不屈の精神で復活しつつあります。前向きに新たな創作に取り組まれる箱瀬淳一氏の作品を是非、ご高覧いただきたいと衷心よりお願い申しあげる次第です。
岡英司